台湾での子育ては葛藤がいっぱい

子連れ台湾留学記

※この記事は2013年12月23日の記事をリライトしたものです。

 

昨日落ち込むことがあって、今朝は5時に目が覚めてしまいました。もう少し寝たかったんだけどな。

 

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台湾社会は子どもに寛容

 

台湾に来て一ヶ月。子連れで留学なんてどうなることかと思っていましたが、まわりのみんなに助けてもらって親子ともども元気に過ごしています。

ここ台湾ではみんな小さな子どもにとっても優しくしてくれます。

例えば、わたしと息子は毎日満員電車に乗って通園・通学をしていますが、十中八九席を譲ってもらっています。友達や知り合いと出かけると、誰かしら息子を抱っこしてくれたり相手をしてくれます。この一ヶ月に息子がもらったプレゼントも数え切れないほど。

が、気になることもしばしば…。

例えば、台湾の幼稚園では登園時も降園時も先生が上着の着脱や上履きの履き替えをやってくれます。日本で通っている保育園では1歳過ぎから子ども自身が身の回りのことをできるようにしつけてくれていたので、これにはかなり面食らいました。せっかく自分でできるようになっていたのに…。

とまぁ、こんな毎日を過ごしているので息子はすっかりやりたい放題。

    • 自分でできることもやってとせがむ
    • 電車に乗るとすぐ座りたがる
    • 食事中も食器をガチャガチャ言わせたり、走り回る
    • 大人が注意しても聞かない

書き出せばキリがありません。

 

台湾での子育ては結構ストレスフル

 

昨日、わたしの昔からの友達数人と郊外に出かけました。もちろんみんなで代わる代わる息子の面倒を見てくれます。気がつけばパンを買ってくれたり、プレゼントを買ってくれたり。

みんなニコニコ優しいので、息子はハイテンション。いつもの昼寝の時間を過ぎても元気に走り回っていました。そして、案の定夕食の時に電池切れ。「こんな時間に寝ちゃったら夜寝ないだろうな。」と気になりましたが、どうやっても起きないし、また食事の時にふざけられるとイライラするので、息子を抱っこしたまま食事を済ませました。

けれど息子がそのまま寝ているはずもなく、台北に戻るため車に乗ろうとした瞬間に目を覚ましました。エネチャージ完了の息子は大ハッスル。後部座席で立ち上がったり、チャイルドシートの赤ちゃんを手荒く触ったり、友達の顔をムギューっとやったり。助手席にいるわたしが注意しても聞きません。

そして、とうとう友達のダウンの紐についていたポンポンを引きちぎってしまいました。ひたすら謝るわたしに友達は「没関係!(いいよ、いいよ)」と優しく言ってくれました。でも、いくらそう言われても、わたしは申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

夜は当然のことながら寝ません。いつもは20時に寝かせるところ21時に寝かせつけましたが、22時になっても起きたまま。さすがに嫌気がさして「自分で寝なさい!」と言い放ち、わたしはリビングに行きました。すると、息子もとことことリビングに出てきました。

そこで事件(?)勃発。

リビングで飲んでいたホームステイ先のパパが「おいで、おいでー。」と息子にお菓子を…。22時です。歯磨きも終わっています。友達が「ダメ!ダメ!」と止めてくれましたが、パパは「いいじゃないか~」といった感じ。

しばらくその場にいて大人の顔色をうかがっていた息子は、「いける!」と思ったらしく、パパが差し出すお菓子を鷲掴みして実力行使に出ました。

ブチッ。

一日の怒りがこみ上げてきたわたしは息子の腕をつかみ、お菓子を取り上げて怒りました。

 

台湾人から見たら日本のしつけは厳しすぎる?

 

すると、私がパパから「厳しすぎる。」と言われました。うーん、パパが言いたいことよーくわかりますよ。この瞬間だけを見て言っているのではないこともよーくわかりますよ。わたしだって毎日怒りたくないし、息子にはちょっとくらいやんちゃでも憎めないキャラになって欲しいと思っています。

でも、台湾に来てからの息子は明らかにテンション上がり過ぎ。思わず涙ぐんだわたしを見て友達(日本での生活経験あり)が必死でフォローしてくれましたが、とっても凹んじゃいました。

台湾の大らかさは大好きだし、子どもに寛容な社会って素敵だと思っています。でも、息子が生きて行くのは日本社会(たぶん)。春から入園予定の幼稚園も比較的厳格なところで、ある程度のしつけと生活の自立が求められています。

もっと肩の力を抜いていきたいなーと思うわたしと、これから幼稚園で集団生活をするのに困らないくらいのしつけをしておきたいわたし。台湾に来てから、毎日毎日葛藤です。