私が台湾にハマるまで

私と台湾
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実は台湾が嫌いだった


2003年、私は台湾の桃園空港に降り立った。

 

改装前の桃園空港

 

降り立ったというか、正確にはベトナムに行く途中のトランジットで台湾の桃園空港に降りたものの、台風がやってきてそのまま空港内に缶詰になってしまったのだ。

当時の私と言ったら台湾には全く興味なし。もちろん中国語も全く話せない。ベトナムで予約していたツアーに間に合うかどうか、それだけが気がかりで、一刻も早く桃園空港を発ちたい気持ちでいっぱいだった。

ところがベトナム行きの飛行機がいつ出発するのか全くアナウンスがない。はじめはおとなしく待合室で待っていたが、数時間たってもアナウンスは皆無。しびれを切らして空港のスタッフに尋ねるものの、こちらの英語がつたないせいか全く取り合ってくれない。

取り合ってくれないどころか、とにかくみんな無愛想なのだ。日本人のにこやかな接客に慣れている私からしたら、とんでもなく失礼な接客態度に思えた。

今までいろんな国を旅行してきてけれど、こんなに感じの悪い国は初めて。金輪際台湾に来ることはないな…。そう思いつつ、台風が去った数時間後に桃園空港を後にした。

 

行き先は韓国か台湾の二択

 

一年後。急に三日間休暇が取れた。

なかなか休みが取れない仕事をしていたため、ちょっとでも休みがあればすぐに海外に飛んで行っていた私だけど、いかんせん直前過ぎる…。旅行会社に問い合わせても、行き先は韓国か台湾なら…との返事。

やっぱりね…。二泊三日で急に行けるところって言ったら、韓国か台湾よね…。それはもう聞く前からわかっている。

うーん、どうしよう。韓国は3~4回行っている。行ったことがないのは台湾。でも、去年の印象が相当悪いしな…。

ぎりぎりまで迷ったけれど、結局一緒に旅行する友達の鶴の一声で台湾に行くことが決まった。

 

空港から外に出てみれば

 

急な旅行だったため、某大手旅行会社のツアーに申し込んだ。ところが、桃園空港に着いてみるとツアー客は私たち二人だけ。しかも、迎えに来てくれたのは一昔前のヤクザのような出で立ちの現地ガイドさん。お客さんが私たち二人だけだったため、ツアーにつきものの送迎バスはなく、なんとガイドさんが普通にタクシーを拾っているではないか!!

このガイドさん、大丈夫なんやろか。送迎バスもないなんてかなり怪しい。あぁ、やっぱり台湾になんか来るんじゃなかった。

…との思いは、その後ものの見事に覆された!!

実はこのガイドさん、見かけによらずめちゃくちゃいい人だったのだ。ツアー客が私たちしかいなかったため、ツアーで定められた予定なんて無視w私たちの行きたいところをサクサクとタクシーで案内してくれた。おかげで、台北到着初日にして行きたいところのほとんどを制覇!

 

台湾ツアーには必ず組み込まれている龍山寺

 

さらに、忘れもしないのは中正記念堂に行ったとき。ガイドさんがいたずらっぽい笑みを浮かべながら、何やら缶ジュースを買って来てくれた。ガイドさんに勧められるままに一口飲んだら、沖縄のルートビアに似ていた。

私は辛いもの以外は、結構どんな味でもいける。そこで、「これ、おいしい!」と言うと、ガイドさんは嬉しそうに「これが飲めるの?」と笑った。(あとで知ったことだが、この謎のドリンクは「黒松(ヘイソン)」と言って、台湾人の中でも好き嫌いが分かれる、かなり個性的な飲み物であったw)

おそらくあのジュースは、ガイドさんがポケットマネーで買ってくれたんだと思う。ガイドさんのおもてなしの気持ちが、私の胸にじわーっと広がった。私はあんなに印象が悪かった台湾を好きになりかけていた。

そして市内観光があらかた終わった後、ガイドさんがこう聞いてきた。「この後どこに行きたい?あなたたちの行きたいところで降ろすよ。」

なんと親切な!!

初台湾だった私たちは、迷わず小籠包の有名店「鼎泰豊(ディンタイフォン)」と答えた。

 

彼との運命の出会い

 

永康街にある鼎泰豊本店に着くと、そこは長蛇の列。

 

鼎泰豊本店

 

しかし、台湾と言えば小籠包!で頭がいっぱいだった私たちは、意を決してこの行列に並んだ。んでしばらくすると、後ろにいた台湾人のグループの男性から話しかけられた。

「Are you Japanese?」「Yes」

そこからつたない英語で会話が始まった。話の内容は覚えていないけれど、とても人が好さそうだったので、聞かれるがままにメールアドレスを交換した。

 

私の運命を変えた彼との出会い

 

台湾人って、とってもフレンドリー!海外で現地の人と触れ合うのが何よりも好きな私のテンションは最高潮に達した。さらには、一時間以上待ってやっとありつけた小籠包も、これまでに食べたことのないおいしさだった。台湾グルメ、最高!

その翌日もその翌々日も何を食べても美味しくて、出会う人はすべて親切だった。一年前のあの印象の悪さが嘘だったかのようだ。

 

三ヶ月後また台湾へ

 

夏の台湾旅行があまりにも楽しかったので、私はまわりの友達に台湾の良さを吹聴して回った。すると、友達がそんなに楽しいなら一緒に行きたいと言い出した。そこで私は、すぐさま秋の台湾旅行を予約した。

そして鼎泰豊で出会った彼にもメールを送って、また台湾に行く旨を伝えた。すると彼は、自分の幼なじみとその彼女と一緒に私たちを迎えに来てくれた。

そのままみんなで、猫空(マオコン)という、お茶で有名な街に遊びに。彼の幼なじみは、なんとこのために中華服を持ってきており、それに着替えて私たちにお茶を入れてくれるという気合の入れよう。

 

中華服にお着替え中

 

なんていい人なんだーーー!!!

山から見下ろす素晴らしい景色。香りの良いお茶。そして笑顔を絶やさない台湾の人たち。

 

夕暮れ時の猫空

片言の英語で盛り上がる

 

何もかもが素敵だった。恋愛はギャップが大きければ大きいほど燃え上がるというが、私にとっての台湾はまさしくそんな感じだった。最初の印象があまりにも悪かったので、街中に出た後の人の親切さがとても嬉しく、好印象だった。

かくして私は、台湾に恋をした。

 

出会い、その後

 

鼎泰豊の彼、ブライアンとは今でも交流があり、2018年には彼の結婚式でお祝いのスピーチをさせてもらった。中華服を着てきてくれたブライアンの幼なじみは、数年後この彼女と結婚し、今ではお互い子連れで会うようになった。そして、もう二度と会うことはないと思われたガイドのコウさんとは、なんと数年後桃園空港のロビーで再会した。

何やら深いご縁を感じる台湾と私の物語。これからさらに発展していくのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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